「ホームページのアクセス数は悪くないはずなのに、予約にはなかなか繋がらない」
そんな悩みを抱えている院長先生、実は少なくないんです。
前々回、新患が増えない原因を「見つけてもらえているか」「選ばれているか」「予約に繋がっているか」の3段階に分けて整理しました。今回は、その中でも「見つけてもらえて、興味も持ってもらえているのに、なぜか予約に繋がらない」というケースを掘り下げていきます。
実際にDEEMがご相談を受ける中でも、「集患のために広告やSEOに力を入れたのに、アクセスが増えただけで予約数は変わらなかった」というお話をよく伺います。多くの場合、原因は集客そのものではなく、ホームページに来てからの体験にあります。
こうした「アクセスはあるのに予約に繋がらない」という状態は、集患自体がうまくいっていないケースよりも、実は改善しやすいという側面もあります。すでに興味を持ってページを訪れてくれている患者様に対して、最後のひと押しを整えるだけで、結果が変わることも多いからです。

①なぜ「見ているのに予約しない」が起きるのか

アクセス解析だけでは見えないこと
アクセス数やページビューといった数字だけを見ていると、「たくさんの人に見てもらえている」という安心感を持ってしまいがちです。ですが、実際に患者様がページのどこで離脱しているのか、何を不安に感じて予約をためらったのかまでは、数字だけでは分かりません。
アクセスはあるのに予約が少ない場合、多くは「見せ方」「導線」「信頼材料」のどこかに、患者様が離脱してしまう小さな壁があります。1つ1つは些細なことでも、積み重なることで大きな機会損失になっていることも珍しくありません。
離脱が起きやすいタイミング
特に離脱が起きやすいのは、費用の目安を確認しようとしたとき、予約方法を探しているとき、そして最後の申し込みボタンを押す直前です。この3つのタイミングを意識してホームページを見直すだけでも、改善のヒントが見えてきます。
スマートフォンで見た場合と、パソコンで見た場合とで、体験が大きく変わっていないかも確認しておきたいポイントです。今はほとんどの患者様がスマートフォンから訪れるため、そちらでの見え方が特に重要になります。
②ページ内の見せ方:情報はあるのに伝わっていない

知りたい情報にすぐたどり着けるか
患者様が知りたいのは、多くの場合「自分の悩みに対応しているか」「費用はどれくらいか」「どんな流れで診療が進むか」といったことです。これらの情報がページのどこにあるか分かりにくいと、探すのを諦めて離脱されてしまいます。
メニューの構成や見出しの付け方を、患者様目線で一度見直してみることをおすすめします。専門的な用語が並んでいるだけのページよりも、悩みに寄り添った言葉で書かれているページの方が、最後まで読んでもらいやすくなります。
費用や初診の流れの見せ方
費用について「詳しくはお問い合わせください」とだけ書かれていると、かえって不安に感じる患者様も少なくありません。正確な金額でなくても、目安となる価格帯や、初診でどんな流れになるのかを具体的に示しておくことで、安心感につながります。
初めて来院する患者様にとって、「何を聞かれるのか」「どれくらい時間がかかるのか」が分からないことは、想像以上に大きな不安要素です。受付から診療までの流れを、簡単な図や箇条書きで示しておくだけでも印象は変わります。
③予約導線:行動のハードルになっていないか

予約ボタンの位置とわかりやすさ
「予約したい」と思ってもらえたタイミングで、すぐに予約ボタンが見つからないと、その熱量は時間とともに下がってしまいます。ページの上部や、各ページの目立つ位置に予約ボタンを配置しておくことが基本になります。
スクロールしないと予約ボタンが見えない、他のリンクに埋もれて目立たない、といった状態になっていないか、実際にスマートフォンで自院のページを操作しながら確認してみてください。
入力項目の多さ
予約フォームの入力項目が多すぎると、途中で入力をやめてしまう患者様も出てきます。氏名・連絡先・希望日時など、最低限必要な項目に絞ることで、最後まで入力してもらいやすくなります。
住所や生年月日など、初診時に来院してから確認すれば十分な項目まで、予約の時点で求めてしまっているケースもあります。予約のハードルを下げるという観点で、項目を見直してみる価値があります。
たとえば、予約フォームに進むまでに何度もページを移動させる作りになっていると、それだけで離脱の原因になります。トップページから2〜3タップ以内で予約フォームにたどり着けるかどうかも、確認しておきたいポイントです。
また、予約フォームを送信した後に「受け付けました」という確認画面がなく、本当に送信できたか分からない、という状態も不安を生みます。送信後の案内までセットで見直しておくと安心です。
④信頼材料の不足:最後のひと押しが足りない

症例・実績・スタッフ紹介の有無
「ここに決めよう」と思う最後のひと押しになるのが、実際の症例写真や、院長先生・スタッフの紹介です。顔の見えない医院よりも、雰囲気が伝わる医院の方が、患者様は安心して予約に踏み切りやすくなります。
特に自由診療や審美治療のように、比較検討にじっくり時間をかける患者様が多い分野ほど、こうした信頼材料の有無が予約数に直結しやすい傾向があります。
口コミやレビューとの連携
ホームページ内に口コミや評価を掲載したり、Googleマップの口コミへのリンクを設置したりすることも、信頼材料として効果的です。他院と比較検討している段階の患者様ほど、こうした情報を参考にする傾向があります。
自院のホームページの中だけで完結させようとせず、Googleマップの評価やSNSでの発信とも連携させることで、より多角的に信頼を伝えることができます。
また、院長先生ご自身が診療で大切にしている考え方を一言添えるだけでも、文章から伝わる人柄が安心材料になることがあります。特別な実績がなくても、日々の診療で心がけていることを言葉にするだけで、十分な信頼材料になります。
⑤改善の進め方

どこから見直すか
すべてを一度に作り変える必要はありません。まずは、費用ページと予約ページという、患者様が離脱しやすい2箇所から見直すのがおすすめです。
次に、スマートフォンでの見え方、症例やスタッフ紹介の有無、という順番で優先順位をつけていくと、限られた時間の中でも効果的に改善を進められます。
小さな改善を積み重ねる
予約ボタンの色を目立たせる、入力項目を減らす、費用の目安を追記する。こうした小さな改善の積み重ねが、結果的に予約数の変化として表れてくることが多いです。
一度に大きく作り変えるよりも、少しずつ試しながら反応を見ていく方が、無理なく続けられ、結果的に効果も実感しやすくなります。
特に、費用や予約導線まわりの改善は、比較的すぐに着手できて、効果も見えやすい部分です。まずはここから始めて、少しずつ改善の幅を広げていくのがおすすめです。
DEEMでは、ホームページのどこで離脱が起きていそうかを一緒に確認しながら、優先順位をつけた改善をご提案しています。「うちのホームページ、どこを直せばいいか見てほしい」という方は、お気軽にご相談ください。
現在の集客状況を伺い、取り組むべき施策を一緒に整理します。
「新患を増やしたい」「Googleマップからの集客を強化したい」など、医院ごとの課題に合わせてご提案します。

