「集患の施策をいろいろ試しているけれど、実際に効果が出ているのかよく分からない」
複数の施策を並行して進めていると、どれがどう効いているのか、余計に分かりにくくなってしまうこともあります。
そんな声を院長先生からよく伺います。広告代理店や制作会社からレポートを受け取っても、数字の意味がよく分からず、結局「なんとなく続けている」という状態になってしまうことも少なくありません。今回は、集患施策の成果をどう見ればいいのか、基本的な考え方を整理していきます。
これまでMEO・ホームページ・SNS・広告など、さまざまな施策についてお伝えしてきましたが、どの施策も「やって終わり」ではなく、効果を確認しながら調整していくことで、初めて意味のあるものになります。
DEEMがご報告する際も、単に数字を並べるだけでなく、それが何を意味していて、次にどう活かすのかまでお伝えするようにしています。今回はその考え方の一部を、皆様にも共有できればと思います。数字の読み方を知っておくだけでも、外部に依頼している施策の内容を、より深く理解できるようになります。

①「効果があった」をどう判断するか

感覚だけで判断する危うさ
「最近問い合わせが増えた気がする」という感覚は、実際の集患活動を続けていく上で大切な手がかりではありますが、それだけで施策の成否を判断してしまうと、季節要因や偶然の変動を、施策の効果と勘違いしてしまうこともあります。
たとえば、進学や転勤の多い時期には、地域によって自然に新患が増えることもあります。こうした要因と施策の効果を切り分けて考えるためにも、数字による裏付けが役立ちます。
見るべき指標は施策によって違う
MEO対策なら表示回数やクリック数、ホームページならアクセス数や滞在時間、広告ならクリック単価や問い合わせ数など、施策によって見るべき指標は異なります。すべてを同じ物差しで比較しようとすると、かえって分かりにくくなってしまいます。
たとえば、SNSのフォロワー数と、広告の問い合わせ数を同じ基準で比べても、あまり意味がありません。それぞれの施策が「何を目的にしているか」に立ち返って、指標を選ぶことが大切です。
②表示回数・クリック数の見方

何を意味する数字なのか
表示回数は「何人の目に触れたか」、クリック数は「そのうち何人が興味を持って行動したか」を示す数字です。表示回数が多くてもクリック数が伸びていない場合は、内容やタイトルが興味を引けていない可能性があります。
逆に、表示回数自体が少ない場合は、そもそも見つけてもらえていない段階に課題がある、ということになります。同じ「クリックが少ない」という結果でも、原因が違えば対策も変わってきます。
数字が伸びても安心できない理由
表示回数やクリック数が伸びていても、それだけでは「集患につながっている」とは言い切れません。あくまで、患者様が興味を持ってくれた、という手前の段階を示す数字だと捉えておく必要があります。この段階の数字だけを見て一喜一憂するのではなく、その先の問い合わせや予約にどうつながっているかまで確認することが大切です。
③問い合わせ・予約数との関係

表示から行動までの流れ
表示回数→クリック数→問い合わせ数→予約数、という一連の流れの中で、どの段階の数字が伸びているのかを見ることで、今どこに課題があるのかが見えてきます。表示は伸びているのに問い合わせに繋がっていないなら、ページの内容や導線に課題がある可能性があります。
この流れは、以前の記事でお伝えした「見つけてもらう→選ばれる→予約する」という3段階とも重なります。数字を追うことは、この3段階のどこにいるのかを、感覚ではなくデータで確認する作業だとも言えます。
どこで離脱しているかを見る
以前の記事でもお伝えした通り、アクセスはあるのに予約に繋がらないケースの多くは、ページ内の見せ方や予約導線に原因があります。数字の変化を段階ごとに追うことで、原因の見当がつけやすくなります。逆に、どの段階も大きな課題がないのに予約が増えないという場合は、地域の患者数自体や、他の要因を見直す必要が出てくることもあります。
④報告を受けるときに見ておきたいポイント

良い報告・注意したい報告
良い報告は、数字の変化だけでなく、その背景にある要因や、次にどう改善するかまで触れられているものです。逆に、数字を並べるだけで、良かったのか悪かったのかの評価や次のアクションが示されていない報告は、注意が必要かもしれません。
たとえば「表示回数が先月より増えました」という報告だけでは、それが良いことなのか、目標に対してどうなのかが分かりません。「増えた結果、問い合わせにもつながっています」まで含めて伝えてもらえると、次の判断がしやすくなります。
質問していいポイント
「この数字はどういう意味ですか」「先月と比べてどう変わりましたか」「次は何を試す予定ですか」といった質問は、遠慮せずに聞いて構いません。むしろ、こうした質問を歓迎してくれる相談先の方が、長く付き合っていく上で安心できます。分かりやすく説明してくれるかどうかも、信頼できる相談先かどうかの判断材料になります。専門用語をそのまま使うのではなく、分かる言葉に置き換えて説明してくれるかどうかも、意外と重要なポイントです。
⑤数字だけでなく、実際の相談内容も参考にする

数字に表れない変化
「ホームページを見て来ました」「Instagramで見て気になっていました」といった、受付での何気ない会話の中にも、施策の効果を知るヒントがあります。数字だけでなく、実際に来院された患者様の声も、あわせて記録しておくと参考になります。
こうした情報は、どの施策で来院に至ったかを直接示すものになるため、数字だけでは見えない部分を補ってくれます。簡単なメモ程度でも構わないので、受付での聞き取りを習慣にしておくと、後々振り返る際に役立ちます。
定期的な振り返りの習慣
月に一度など、決まったタイミングで数字と実際の様子を振り返る機会を作っておくと、施策の効果を継続的に把握しやすくなります。振り返りを通じて、どの施策に力を入れるべきかの判断もしやすくなっていきます。忙しい時期はどうしても後回しになりがちですが、短い時間でも定期的に確認する習慣が、長期的には大きな差につながります。
数字と現場の声、両方を組み合わせて見ることで、施策の評価はより立体的になります。どちらか一方だけに頼らず、バランスよく判断材料として使っていくことをおすすめします。
DEEMでは、数字の報告だけでなく、その意味や次のアクションまで含めてお伝えするようにしています。専門的な数字が並ぶレポートを受け取るだけで終わらせず、「結局何をすればいいのか」まで一緒に考えることを大切にしています。
「今の報告の見方が合っているか確認したい」という方は、お気軽にお問い合わせください。
現在の集客状況を伺い、取り組むべき施策を一緒に整理します。
「新患を増やしたい」「Googleマップからの集客を強化したい」など、医院ごとの課題に合わせてご提案します。

