「開業したばかりで、何から手をつければいいのか分からない」
内覧会の準備、スタッフの教育、日々の診療対応と、開業直後はとにかくやることが多く、集患のことまで手が回らないまま数ヶ月が過ぎてしまう、というケースも少なくありません。
開業前後の院長先生から、こうした相談をよくいただきます。内装や設備、スタッフの採用など、開業準備だけでも手一杯な中で、集患まで手が回らない、という状況は珍しくありません。今回は、開業したばかりの歯科医院が、最初にどんな順番で集患に取り組めばいいのかを整理していきます。
これまでお伝えしてきた集患の考え方は、開業直後の医院にもそのまま当てはまります。ただし、実績や口コミがまだない状態からのスタートになるため、優先順位の付け方が、開業から時間が経った医院とは少し異なります。
限られた時間と人手の中で、何から手をつければ効率よく土台を作れるのか。今回は、その順番を具体的に整理していきます。

①開業直後の集患、何が違うのか

実績・口コミがまだない状態からのスタート
開業したばかりの医院には、当然ながら口コミも実績もありません。すでに口コミが集まっている周辺の医院と比較されると、その差がそのまま不利に働いてしまうこともあります。開業してから日が浅いという事実は変えられませんが、その中でできる工夫は数多くあります。まずは、この状態からどう信頼を積み上げていくかを考える必要があります。焦って背伸びをするよりも、今できる範囲で誠実に情報を発信していくことの方が、結果的に早く信頼につながります。
焦って手を広げすぎない
開業直後は、あれもこれもと手を広げたくなりがちですが、限られた人手と時間の中ですべてに取り組もうとすると、どれも中途半端になってしまいます。優先順位をつけて、順番に取り組んでいくことが大切です。開業準備で忙しい時期だからこそ、「今すぐやるべきこと」と「落ち着いてからでいいこと」を分けて考える視点が役立ちます。
②最初にやるべきこと:見つけてもらう土台

Googleビジネスプロフィールの登録・整備
開業したら、まず最初に取り組みたいのがGoogleビジネスプロフィールの登録です。住所・診療時間・診療科目といった基本情報を正確に登録しておくことで、開業直後から検索やマップに表示される土台ができます。登録から実際に表示されるまでに一定の時間がかかることもあるため、内装工事の段階から早めに準備を始めておくと安心です。
ホームページの基本情報を整える
ホームページも、開業と同時に最低限の情報(診療内容、費用の目安、アクセス、初診の流れ)は揃えておきたいところです。凝ったデザインより、まずは必要な情報が揃っていることを優先してください。デザインは後から改善していくこともできますが、情報が不足していると、その間の機会損失につながってしまいます。
③次にやること:信頼の土台を作る

最初の口コミをどう集めるか
口コミがゼロの状態から、少しずつでも集めていくことが、次のステップになります。来院してくださった患者様に、自然な形で感想をお願いすることから始めてみてください。最初の数件は特に貴重で、そこから少しずつ口コミが積み重なっていくことで、以降の患者様にも安心感を与えられるようになります。
院内の写真・スタッフ紹介を充実させる
口コミが少ない開業初期は、院内の写真やスタッフ紹介といった、医院側から発信できる情報の充実度が、信頼感を補う役割を果たします。真新しい設備や清潔な院内は、開業直後ならではのアピールポイントでもあります。開業してすぐの時期にしか撮れない「真新しさ」は、時間が経つほど当たり前になってしまうものなので、早いうちに写真として残しておくことをおすすめします。
④広告は使うべきか

開業直後は広告との相性が良い理由
MEOやホームページの効果が出るまでには、ある程度の時間が必要です。開業直後、まだ検索順位や口コミが育っていない段階では、広告を組み合わせることで、立ち上がりの期間を短縮できることがあります。開業告知としての役割も兼ねられるため、「近くに新しい歯科医院ができた」ということを、地域の方に知ってもらうきっかけにもなります。
使う場合の注意点
ただし、広告に頼りきりになってしまうと、出稿を止めた途端に新患が減ってしまいます。広告はあくまで「立ち上がり期の補助」と位置づけ、並行してMEOやホームページの土台づくりを進めることが大切です。広告費だけに頼った集患は、予算を減らした瞬間に患者数も減ってしまうリスクがあることを、あらかじめ理解しておく必要があります。
⑤半年〜1年でやること

SNSでの発信を軌道に乗せる
開業から少し落ち着いてきたタイミングで、InstagramなどのSNSでの発信も始めていくとよいでしょう。院内の雰囲気やスタッフの様子を伝えることで、地域での認知を広げていくことができます。開業直後にすべてを同時に始めようとせず、基本的な土台が整ってから着手することで、無理なく継続できる運用体制を作りやすくなります。
口コミ・実績を積み重ねながら見直す
半年、1年と経つ中で、少しずつ口コミや実績が積み上がっていきます。定期的に自院の状態を振り返り、次にどの施策に力を入れるべきかを見直していく習慣を持つことが、その後の安定した集患につながります。開業期に無理をして作った体制よりも、少しずつ育ててきた仕組みの方が、長く安定して機能しやすいものです。
開業期は、経営面でも慌ただしく、判断すべきことが次々と出てくる時期です。集患についても、一つひとつ丁寧に進めるというより、優先順位をつけて効率よく土台を作っていく視点が求められます。
DEEMでは、開業したばかりの医院様に向けて、優先順位をつけた集患の進め方をご提案しています。「開業したばかりで何から始めればいいか相談したい」という方は、お気軽にお問い合わせください。
現在の集客状況を伺い、取り組むべき施策を一緒に整理します。
「新患を増やしたい」「Googleマップからの集客を強化したい」など、医院ごとの課題に合わせてご提案します。

