歯科医院のInstagramは集患につながる?運用前に決めたい目的と発信内容

「Instagramを始めたけれど、集患に繋がっている実感がない」

そんな声を院長先生からよく伺います。逆に、「そろそろ始めたほうがいいのか気になっている」という段階の方も多いのではないでしょうか。

以前、集患方法を5つ比較した記事の中で、SNSの役割は「見つけてもらえた後に、選んでもらう」段階に効く施策だとお伝えしました。今回は、そのSNS、特にInstagramに焦点を当てて、集患に繋げるための考え方を掘り下げていきます。

DEEMにご相談いただく中でも、「とりあえずInstagramを始めてみたけれど、何のためにやっているのか分からなくなってきた」というお話をよく伺います。目的が曖昧なまま続けていると、成果が見えにくく、モチベーションも下がってしまいがちです。

①Instagramで集患は本当にできるのか

Instagramが得意なこと・苦手なこと

Instagramが得意なのは、院内の雰囲気やスタッフの様子、症例(個人が特定されない範囲で)といった、文章だけでは伝わりにくい情報を届けることです。一方で、「渋谷 歯医者」のように、まだ医院の存在を知らない患者様に見つけてもらう力は、検索やMEO対策ほど強くありません。

つまり、Instagramだけで新患を大きく増やそうとするのは、そもそも施策の役割に合っていない可能性があります。すでに医院を認知している方、比較検討している方に向けて、後押しをする施策だと捉えておくのが現実的です。

たとえば、検索やMEOで医院を見つけた患者様が、来院前にInstagramをチェックして「思っていたより清潔感があって安心した」と感じてもらえれば、それはInstagramが果たすべき役割を十分に果たしていると言えます。

フォロワー数と集患は直結しない

フォロワー数を増やすこと自体を目的にしてしまうと、方向性がずれてしまうことがあります。広告を使ってフォロワーだけを増やしても、実際に来院に結びつく層に届いていなければ、数字ほどの効果は感じられません。近隣に住む方、実際に来院しそうな方にどれだけ届いているかの方が、集患という観点では重要です。フォロワー数が少なくても、地域の患者様にしっかり届いていれば、集患に繋がっているケースは十分にあります。

②始める前に決めておきたい「目的」

誰に何を伝えたいのか

Instagramを始める前に、「誰に、何を伝えて、どうなってほしいのか」を一度言葉にしておくことをおすすめします。自由診療の患者様に院内の雰囲気を伝えたいのか、それとも保険診療のファミリー層に安心感を伝えたいのかによって、投稿する写真や文章のトーンは大きく変わってきます。

目的によって発信内容は変わる

目的が定まっていないまま投稿を始めると、「とりあえず院内の写真を載せる」だけの発信になりがちです。それ自体が悪いわけではありませんが、目的を意識した発信の方が、見た人の記憶に残りやすく、結果的に来院のきっかけになりやすいという傾向があります。

目的は、紙に一行書き出しておくくらいの簡単なもので構いません。「自由診療に興味がある方に、院内の雰囲気と症例を伝える」といった具合に言語化しておくだけで、投稿するたびに内容がぶれにくくなります。

③発信内容:何を投稿すればいいか迷ったら

患者様目線のネタの探し方

投稿ネタに迷ったときは、「来院前の患者様が知りたいこと」を基準に考えると、続けやすくなります。院内の清潔感が伝わる写真、初診の流れ、スタッフの人柄が伝わる一言など、身近なところから始めるのがおすすめです。

診療で日々受ける質問の中にも、投稿のヒントは多く眠っています。患者様からよく聞かれる質問に答える形の投稿は、実際の悩みに応える内容になりやすく、反応も得やすい傾向があります。

季節ごとの話題や、スタッフ紹介、院内で使っている設備の紹介なども、無理なく続けられるネタです。特別なイベントがなくても、日常の一コマを切り取るだけで十分な発信になります。

症例投稿で気をつけたいこと

症例を投稿する場合は、個人が特定されない配慮はもちろん、医療広告としての適切な表現になっているかの確認も欠かせません。ビフォーアフターの見せ方一つで、患者様に誤解を与えてしまう可能性もあるため、投稿前に内容を確認する体制を整えておくと安心です。

特に自由診療の症例は反応を得やすい一方、リスクや期間についての説明が不十分だと、後々のトラブルにつながることもあります。投稿する文章の中に、簡単な注意事項を添えておくと、より誠実な印象にもつながります。

④継続するための運用体制

更新が止まる医院に共通する原因

Instagramの運用でよく起きるのが、「最初の数ヶ月は頑張ったけれど、その後更新が止まってしまう」というケースです。多くの場合、担当者一人に負担が集中していたり、投稿内容を毎回一から考えようとしていたりすることが原因になっています。

更新が止まってしまうと、「今も営業しているのか」という不安を与えかねません。始めるからには、続けられる仕組みを最初に考えておくことが大切です。

担当者を一人に固定するのではなく、写真を撮る人、文章を考える人、投稿する人といった形で役割を分けておくと、一人が忙しい時期でも運用が止まりにくくなります。

無理なく続けられる頻度

毎日更新する必要はありません。週に1回、月に数回でも、決まったペースで続けられる頻度を設定し、投稿する曜日や時間をあらかじめ決めておくと、負担なく継続しやすくなります。ネタをまとめて数本分考えておく、写真だけ先に撮りためておく、といった工夫も有効です。

無理な頻度を目標にしてしまうと、途中で息切れして更新が止まり、かえって「動きのない医院」という印象を与えてしまいます。少ない頻度でも、確実に続けられるペースを選ぶことの方が、長い目で見ると効果的です。

⑤Instagramとホームページ・MEOとの役割分担

それぞれの役割の違い

MEOは「見つけてもらう」、ホームページは「選ばれる根拠を示す」、Instagramは「雰囲気で選ばれる後押しをする」というように、それぞれ役割が異なります。どれか一つに力を入れれば十分、というものではなく、組み合わせて初めて効果が発揮されやすくなります。

導線をどう作るか

Instagramのプロフィールからホームページへのリンクを設置しておく、投稿の中で予約方法に触れる、といった導線を用意しておくことで、興味を持ってくれた方が次の行動に移しやすくなります。せっかく興味を持ってもらえても、その先の導線がなければ、来院にはつながりにくいものです。

それぞれの施策を単独で評価するのではなく、患者様が「見つける→興味を持つ→選ぶ→予約する」という一連の流れの中で、Instagramがどの部分を担っているのかを意識しておくと、無理なく組み合わせて考えられるようになります。

運用を代行に任せる場合も、丸投げにせず、医院の雰囲気や大切にしていることを最初にしっかり共有しておくことで、より自院らしい発信に近づけることができます。

DEEMでは、医院の目的やターゲットに合わせて、Instagramで何をどう発信していくかをご提案しています。「うちの場合、Instagramを始めるべきか相談したい」という方は、お気軽にお問い合わせください。

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