「近くに新しい歯科医院ができて、患者様が流れてしまうのではないかと不安になる」
開業から時間が経っている医院ほど、こうした不安を感じやすいものです。新しい医院は真新しい設備や清潔感で注目を集めやすく、既存の医院にとっては気になる存在になります。
競合の増加を感じている院長先生から、こうした声をよく伺います。今回は、競合医院をどこまで意識すべきか、集患の視点から考え方を整理していきます。競合の存在そのものをなくすことはできませんが、向き合い方次第で、不安の大きさは大きく変わってきます。
競合を意識しすぎるとストレスになりますが、まったく意識しないのも機会損失につながります。ちょうどよい距離感で競合と向き合うための考え方をお伝えします。
DEEMにご相談いただく際も、「近くに新しい医院ができて、患者様が減ってしまうのではないか」という不安の声をよく伺います。実際には、正しく向き合えば、競合の存在は自院を見直す良いきっかけにもなります。

①競合を意識しすぎることのリスク

他院の動きに一喜一憂してしまう
競合医院の広告やSNSの投稿を見るたびに気持ちが揺さぶられていると、本来注力すべき自院の改善に集中できなくなってしまいます。競合の動きは気になるものですが、それに振り回されすぎないことも大切です。他院の投稿を見るたびに焦りを感じてしまうようであれば、チェックする頻度自体を見直した方がよいかもしれません。
真似することが目的になってしまう
競合が始めた施策をそのまま真似することが目的になってしまうと、自院の強みや患者様層に合わない施策になってしまうこともあります。あくまで自院の状況に合わせて取捨選択する視点を忘れないようにしましょう。競合がInstagramに力を入れているからといって、自院も同じように取り組む必要があるとは限りません。
②競合分析で見ておきたいポイント

Googleマップでの見え方
自院の近隣で検索したときに、競合医院がどう表示されているかを確認しておくことは、意味のある競合分析です。口コミの件数や評価、写真の充実度など、患者様が実際に目にする情報を把握しておくことで、自院の立ち位置が見えてきます。実際に患者様が比較検討する際に目にする画面を、自分の目でも確認しておくことが大切です。
ホームページ・SNSの発信内容
競合医院がどんな情報を発信しているかを見ておくことで、自院がまだ発信できていない情報に気づくきっかけになります。真似をするためではなく、自院の発信に抜け漏れがないかを確認する目的で見てみてください。競合が発信していて自院がまだ触れていない情報があれば、患者様がそれを比較材料にしている可能性があります。
③競合との差別化を考える

すべてで勝とうとしない
すべての面で競合に勝とうとするのではなく、自院が強みを発揮できる部分に絞って差別化を図ることが現実的です。得意な診療分野や、院長先生の考え方など、自院ならではの強みを明確にすることが出発点になります。すべての患者様に選ばれる必要はなく、自院の強みに共感してくれる患者様にしっかり届く発信ができれば十分です。
価格競争は避ける
自由診療の費用を競合より下げることで対抗しようとすると、体力勝負になり、長期的には医院の経営を圧迫してしまうこともあります。価格を下げれば一時的に患者様が増えるかもしれませんが、さらに安い医院が現れれば、その関係は簡単に崩れてしまいます。丁寧な説明、通いやすさ、院内の雰囲気といった要素は、価格のように簡単には真似されにくい、持続的な強みになります。
④競合の存在をプラスに変える

地域全体の需要喚起につながることもある
競合医院が増えることで、その地域全体の「歯科医院を探す」という検索需要が高まることもあります。競合の存在を一概にマイナスと捉えず、地域全体の動きとして俯瞰する視点も持っておくとよいでしょう。歯科医院を探す人自体が増えれば、結果的に自院にたどり着く患者様が増える可能性もあります。
自院の改善のきっかけにする
競合の動きは、自院を見直すきっかけとしても活用できます。「あの医院はここが充実しているな」と感じた部分があれば、なぜそう感じたのかを分析し、自院に取り入れられる部分がないか考えてみてください。ライバルとしてではなく、学びを得られる存在として捉え直すだけでも、気持ちの負担は軽くなります。
⑤競合分析を継続する頻度

頻繁にチェックしすぎない
毎日のように競合の動きをチェックする必要はありません。月に1回程度、決まったタイミングで確認する習慣をつけておくくらいが、無理なく続けられるペースです。頻繁にチェックしてしまうと、些細な変化にも一喜一憂してしまい、精神的な負担が大きくなってしまいます。
自院の振り返りとセットで行う
競合分析だけを単独で行うのではなく、自院の数字の振り返りとあわせて行うことで、より客観的に自院の立ち位置を把握できます。競合と比較して一喜一憂するより、自院の変化そのものを追うことの方が、長期的には意味のある振り返りになります。
競合は、なくなるものではありません。むしろ、地域に複数の医院がある方が、患者様にとっては選択肢が増え、健全な状態とも言えます。大切なのは、競合の有無に一喜一憂することではなく、自院が選ばれる理由を、着実に積み重ねていくことです。
DEEMでは、競合分析の視点も含めて、医院様の強みを活かした集患戦略をご提案しています。「競合を意識した集患について相談したい」という方は、お気軽にお問い合わせください。
現在の集客状況を伺い、取り組むべき施策を一緒に整理します。
「新患を増やしたい」「Googleマップからの集客を強化したい」など、医院ごとの課題に合わせてご提案します。

